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親の権利とモンスターその境目は? 

モンスターペアレントの事件簿
~親の権利とモンスター、その境目は?~

常識はずれのことを幼稚園や保育園、学校側に要求する“モンペ”。いわゆるモンスターペアレントにまつわる事件では、裁判に発展したものや関係者の自殺など、最悪の結末を迎えたものまである。

モンスターと化した親、そしてその親の子どもはその後どうなってしまうのか? 学校問題に詳しい、全国webカウンセリング協会理事長・安川雅史さんが、実際にあった事例を交えながら解説する。
モンスターペアレントのその後
 
●親の苦情で不眠症になった小学校教諭が提訴

ある女子児童が別の児童から「ぞうきんで殴られた」と訴えたトラブルを仲裁したところ、これに対し女子児童の母親が「相手が悪いのに娘に謝らせようとした」と教諭を非難。

その後も、教師を非難する内容をインターネット掲示板上へ書き込み、文科省や教育委員会に教諭へも苦情を寄せ、給食の時間に児童の背中に触れただけで暴行罪で告訴するなどエスカレート。

教諭は再三のクレームで不眠症に陥り、慰謝料500万円を求め、女子児童の親を提訴した。

「児童の今後の心配や、大ごとにしたくないという学校側の心理があるなか、親を提訴するというのは日本では珍しいケースです。よほど目に余る行動だったのだと思います。

モンスターペアレントの問題で一番の被害をこうむるのは、子どもです。このように裁判沙汰になれば、まずその学校にいられなくなるでしょう。

そうでなくても親がモンスターペアレントという噂が広がれば、学校内における子どもの居心地は悪くなり、孤立につながりやすくなります」(安川雅史さん 以下同)

●モンスターペアレントに悩み、自殺した保育園所長

埼玉県の保育所で園児同士のケンカがあり、軽い傷を負った園児の保護者が激怒。所長に苦情を繰り返し、自分の子どもに対してつきっきりで面倒をみるように要求。

20日間にわたるつきっきり保育では「日陰で遊ばせるように」などの細かい指示が加わり、所長は神経をすり減らしていった。

その後園児は退園したが、保護者からの苦情がやむことがなく、所長は保育所敷地内で焼身自殺をはかった。

「本当に悲しい事件です。その後、親からの謝罪はないと言います。保育園という集団生活のなかで、親がつきっきり保育を要求するのは間違っています。子どもが心配なら、マンツーマンのベビーシッターをつけるべきです。モンスターペアレントが、円満に問題を解決したという事例はひとつもありません」

昨今では、モンスターペアレントのもとで育った子どもが、「モンスターチルドレン」となり、教師や学校に対して狡猾な反抗行動をとる、学級崩壊へ導くなど深刻な事態も発生している。この問題はいまや、“対岸の火事”ではない。
(文・江川知里+クレッシェント)

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