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運動会に音楽会…もしも子どもが学校行事を嫌がったら?
~修学旅行を嫌がる子どもたち~

ストレス耐性が身に付かない子どもたちが急増している。その背景には、子を過剰に守る親の増加や親子の距離感の縮まりがあり、運動会や音楽会など、学校行事を嫌がり欠席する子どもも増えているという。もしも子どもが行事を嫌がったら、親はどう対処すべきか? 「子どもゴコロの心理学」を出版した、精神科医で漫画家のゆうきゆう先生に聞いた!

●苦痛に慣れていない子どもは、試練の乗り越え方がわからない

「子どもが行事を嫌がる場合、その行事を無意味なもの・楽しくないものと捉えていることがほとんどです。個人的に苦手なことがあって嫌がる場合も多いですね。実は、運動会や音楽会を嫌がる子どもは、最近になって増えたわけではなく、昔から存在していました。ですが昔は、“学校行事を休みたい”と保護者に伝えること自体ためらわれ、嫌々ながらも参加する…といった形でおさまっていたように感じます。」(ゆうき氏 以下同)

とは言え、最近の子どもはショックを受ける経験が少なく、試練の乗り越え方がわからない傾向にあるとゆうき氏は語る。

「苦痛に慣れていない子どもは試練の乗り越え方がわからず、どうしても逃げる方向に意識が向きがち。“工夫して取り組んでみる”という視点が抜け落ちてしまうと、行事のみならず、普段の生活でも逃げる方向へ偏りやすくなります。新しいことにチャレンジできなくなり、勉強や習い事・趣味といった分野にまで消極的になってしまいます。また、子どもたちはいつでも、親や周りの期待、理想に敏感です。理想と自分自身のギャップから、一旦コンプレックスを抱いてしまうと、“こんな自分はダメだ”と感じ、行事などさまざまな物事に対して、積極的に参加出来なくなってしまうのです」
楽しいはずの運動会が…
 
それでは、もしも子どもが出席を嫌がった場合、親はどうすればいいのだろうか?

「まずは子どもと向き合って、“どういうところが嫌で参加したくないのか”を聞くこと。この時、“なんで参加したくないの?”“なぜ?どうして”という聞き方をすると、責められたように感じて話せなくなることもあるので控えましょう。“どういうところが”と具体的に聞くことで、子どもが感じている嫌なポイントに思いを巡らせ、話しやすくなりますし、そこから返ってきた答えを整理しながら、子どもの気持ちのケアをしていけるといいですね」

まずは、親が受け止める姿勢が大切。行事を嫌がる理由は、人間関係での摩擦、能力的なコンプレックスなど子どもによって異なる。“そこから逃れたい”という気持ちを、親が受け止める姿勢をとるかどうかで、その後の子どもとの信頼関係は格段と違うものになるという。

「受け止めた上で、“みんなで頑張ることや、お友だちと協力しあうことで、嫌なことも楽しく感じたり、大人になった時にとてもいい思い出になるんだよ”と、親なりに参加の意義を話してあげられればいいですね。“学校の行事だから”“先生に言われたから”など、親自身も参加の意義をそれほど感じておらず、納得しないまま子どもにだけ参加を促すのは困難と言えます」

ママの焦りは禁物! 頭ごなしに否定したり、不参加の理由を聞いてオロオロすると、子どもは、ママに素直な気持ちを伝えられなくなってしまう。話すということ、誰かに気持ちを受け止めてもらうことは、子ども自身が気持ちを整理し、自分が抱えている問題と向き合うきっかけにもつながっていく。

子どもの気持ちを尊重しながらも、親子で意見交換し、子どもがなるべく楽しく参加できるようにリードしていくことが大切だ。

(取材・文/蓮池由美子)

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