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読み書きが困難なわが子。”ディスレクシア”かも?
~読み書きが困難! わが子はディスレクシアかも?~

“ディスレクシア”という言葉を聞いたことがありますか? 
知的には問題がないのに、“読み書きの能力に著しい困難を持つ症状”のことで、十分な教育機会があり、視覚、聴覚の器官の異常がないにもかかわらず、症状が現れた場合に称する学習障がいのことです。

俳優のトム・クルーズや、映画監督のスティーブン・スピルバーグも自身がディスレクシアと告白しており、つい最近では、バラエティ番組などでもおなじみのミッツ・マングローブが、自身のディスレクシアを告白し、話題になったばかり。

「ディスレクシアの人は、日本には推定で約5~8%、アメリカ・イギリスで10~15%いると言われていますが、日本ではまだまだ認知度が低いですね。知的に問題がないうえに、ぜんぜん読み書きができないわけではなく、正確さや流暢さに問題があるということのため、本人ですら気づかなかったり、周りから努力が足りないと誤解されることも多いんです」

そう話すのは、ディスレクシアの人たちを支援するNPO法人EDGE(エッジ)の代表・藤堂栄子さん。息子さんが15歳のときにディスレクシアであることがわかったことがきっかけで、自身もディスレクシアであったことを大人になって知ることになったという。息子さんは現在、建築家として国際的に活躍しているそう。

では、ディスレクシアの特徴とは?

「ディスレクシアの症状で共通するコアな部分が、音と文字をつなげる能力(音韻認識)が弱いことなんですね。それに付随してくる症状は千差万別いろいろあります」(藤堂さん 以下同)


【主な特徴】
・文字が滲んだり、バラけたり、ねじれて見えるなど
・長い文章を正確に読むことが困難。音読がたどたどしい。
・語句や行を抜かす、繰り返し読むなど、不正確に読んでしまう
・勝手読みをする
・似た文字の形や音を間違えやすい
・一字一句は読めるが、本意を理解するのが難しい。
・鏡文字を書く、字の形、大きさ、まっすぐに書くことが苦手
・似た音を聞き誤る

そのほか、読み書き以外にも、左右をよく間違える、順番を間違える、電話番号を聞き間違うなどの症状があるケースも。
わが子はディスレクシアかも?
 
ディスレクシアの原因は、まだはっきりとはわかっていないという。

「先天的な脳に何らかの違いがあり、私と息子のように遺伝的なものもあると言われています。実は、私の母もディスレクシアなんです」

生まれつきで外に出る症状は楽にすることはできるが、「治る」ことはないため、ディスレクシアの人たちは困難を乗り越えていく手段や環境、周りの人の理解を必要としているという。わが子がもしかしたら…という場合、やはり早くに気づいてあげたほうがいいのだろうか?

「それは、環境によるんです。気づかないままでも、うまくお子さんの能力を導いてくれる環境にあるならいいと思います。ご存じのとおり、ディスレクシアで優秀な人は世界中にたくさんいます。しかし、ディスレクシアの認知度が低い日本のように、気づいてもらえないことで、努力が足りないなどと叱責されて誤解されたり、気づいても配慮してもらえず追い込まれてしまうケースも多いんです」

まずは、多くの人がディスレクシアというものを知って理解し、その人たちを生きにくさから解放してあげてほしいという。

「お子さんを持つ親御さんも、読み書きが困難なことを憂うのではなく、どんなサポートが必要なのかを考え、その子のもつ能力を伸ばすべく適切な対応をしてあげることがとても大事ですね」

ディスレクシアの人は、独創性や対人能力、空間把握力に優れた人が多いと言われています。まずは、ディスレクシアについて多くの人が知って理解する。それこそが、ディスレクシアの子が苦しむことなく、自分らしく希望を持って生きていける世のなかにつながるのではないだろうか。
(構成・文/横田裕美子)

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