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あのアインシュタインもトム・クルーズも! ディスレクシアでも大丈夫
~読み書きが困難! わが子はディスレクシアかも?~

アインシュタイン、トム・クルーズ、スティーブン・スピルバーグ、ジョン・レノン…この人たちに共通することは何だかわかりますか?
実は、この人たちはみな、知的には問題ないが読み書きに著しい困難がある学習障がい“ディスレクシア”として知られている人なんです。
まさに、そうそうたる顔ぶれ!

「ディスレクシアの人は、読み書きは困難ですが、適切な理解と支援があれば、十分に持っている能力を発揮できるのです」

そう話すのは、ディスレクシアの人を支援するNPO法人EDGE(エッジ)の代表・藤堂栄子さん。では、ディスレクシアの子たちは、具体的にどのように困難な状況を乗り越えているのだろうか?

「いろいろなケースがあります。パソコンなどの活用によって格段に表現がしやすくなったと思いますし、文字を見やすいフォントや大きさにしたり、透明のシートを使ったりするケースも。また、教科書を音声化したものや、スキャンして読み上げてくれるペンなどもあります。保護者が学校に対して合理的な配慮(障害を持つ人々ひとりひとりに対して必要な環境調整などの配慮を行うこと)をしやすいように、お子さんの取扱説明書を作ったというお話もあります」(藤堂さん 以下同)

乗り越えるうえで大事なのは、本人が自分のことを理解することだそう。
「自分のことを理解したうえで、どうしたいか? そうするためには、どんな配慮とサポートが必要なのか? それをきちんと言えることですね。それは、進路や就職のときもそうです。そういう節目、節目のときに、自分をわかって自分で選択し、できない部分はサポートをお願いする。ただ支援だけを待つのではなく、その力が何より大切なのです」
ディスレクシアでも大丈夫
 
ディスレクシアの子を持つ親御さんは、読み書きが困難なことにばかりとらわれて、一番大事なことを見失わないでほしいという。

「どうか、わが子の可能性の芽を摘まないでください! 親御さんは、ついお子さんのできないことばかりに目を向けてしまいがち。ディスレクシアの相談で来られる方も、私が“お子さんは何が得意ですか?”と聞くと、“ない”と、ポンとおっしゃる保護者もいらっしゃるんです。その後、いろいろ話を聞いていくと、小さいころは花をよく観察して、新しいことを見つけていたと…。それは、観察力があるということ。つまり、字が100個書けることより何倍も大事なことなんです」

物事の見方を変えることこそが、芽を摘まないことだと藤堂さんは話します。

「例えば、字が下手と言ってしまえばマイナスですが、味のある字を書くね! 元気な字を書くね! ととらえれば、まったく別の見方になります。そうやって見方を変えるだけで、お子さんの自信につながり可能性は無限に広がるんです」

2016年4月に“障害者差別解消法”が施行されたことにより、公立学校では、学習障がいの子どもへの“合理的配慮”が義務化されました。日本でも、年々少しずつではあるが、ディスレクシアの子たちへの対応の動きが進み始めているそう。

「どんな人も一緒くたんに同じところに居ればいいということではなく、一人ひとりのニーズにちゃんと応えられること、お互いを尊重すること。そのためには、一般の社会、教師、保護者が多様性を受け入れることが大事だと思いますね」

最後に、藤堂さんがディスレクシアのわが子に悩む親御さんに温かいメッセージを送ってくれた。

「一番大事なのは、親が大丈夫! と思ってあげること。視野を広く
持ってください。その子なりの優れた資質に着目して伸ばしていけば、絶対にお子さんがイキイキできる場所があるはずです!」

どんな困難があろうとも、親御さんが“大丈夫!”とわが子の可能性を信じること。それが何より大事なのです。
(構成・文/横田裕美子)

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