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母乳と牛乳の違い
~楽しく知る食育~

最近ではより食の安全への意識が求められています。家庭でも取り入れられる知っておきたい食のこと、についてお送りします。

乳の成分について

母乳と牛乳では栄養価に違いがあります。 乳のアレルゲンとなる主な成分は、カゼインと ホエイの中のβ‐ラクトグロブリンです。

牛乳を温めたときに張る膜の主成分がカゼインで、ヨーグルトなどで分離した上澄みの水分がホエイになります。

食品添加物のカゼインナトリウムは、カゼインを加工したもので、食品の安定化のために、お菓子やハム、アイスなど幅広く使用されています。

カゼインについては、牛乳には母乳の約7~10倍量が含まれており、β‐ラクトグロブリンは、母乳にはほとんど含まれていません。

成分量

単純に成分量だけを見ても違いますが、母乳のカゼインは、牛乳のカゼインとは内容が異なります。※1参照

消化においての違い

母乳のカゼインは牛乳に比べて分子サイズが小さく、乳幼児でも消化吸収がしやすいたん白質であるのに対し、牛乳のカゼインの分子サイズは大きく粗いものです。

母乳中のたんぱく質はわずかに分泌される分解酵素で容易に分解・消化されますが、牛乳中のたんぱく質を分解できる酵素が十分に分泌されるのは、1~2歳ごろからと言われています。

牛乳中のカゼイン分子は大きく粗いので、吸収し難いと言われていますが、乳児期において腸管で分解・消化できない大きく粗いタンパク質も体内に取り込んでいるとも言われています。

この違いによって

この消化吸収できないタンパク質を体内に取り込むということが、あらゆるアレルギー、アトピー性皮膚炎の原因の1つになる可能性があるとの意見もあります。

つまり、その栄養素の分解酵素を十分に持っていない乳児期に摂取してしまうと、異種タンパク質として体内に取り込み、アレルギーを発症させてしまう、アレルギー体質化のスイッチを入れてしまうことにつながるのではないか?ということです。

牛は誕生時で50~60㎏の体重を持ち、二年もしないうちに1000㎏に成長しますが、牛乳は本来、牛の子を成長させるための栄養であるため、成長スピードからしても人間の乳幼児に適しているものか、という意見もあります。

牛乳を早くから摂取することのリスクも・・・

消化吸収の問題だけでなく、牛乳を0歳の時期に摂取すると、腎臓障害や鉄欠乏性貧血リスクが高まります。

アメリカでは牛乳摂取は1歳以降を推奨していますし、日本でも医療機関などでは1歳以降を推奨しているかと思います。

母乳と牛乳は「乳」とはいえ、異なるものとして、少なくとも1歳までは、牛乳を母乳や粉ミルクの代替と捉えるのは、尚早と思っていた方が良いかと思います。

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