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予防接種で防げる子どもの病気を知ろう
~いざという時に慌てないための予防接種ガイド~

この冬、例年よりも早いペースで流行し始めているインフルエンザ。慶應大の研究グループによれば、ただいま感染が広がっているA香港型について、15歳以下の小児のワクチン効果が高いことが明らかになったそう。

子どもが大変な目に合わないためにも、事前に予防接種を受けておくことは重要だ。インフルエンザ以外でVPD(ワクチンで防げる病気)はどういうものがあるのだろうか? NPO法人「VPDを知って、子どもを守ろうの会」の理事長、薗部友良さんに予防接種のキホンを聞いてみた。

「日本でいま小児を対象にしている主な予防接種は12種類。ヒブ、小児用肺炎球菌、4種混合、麻しん・風しん混合ワクチンなどがあります。ここで意識してほしいのは、はしか(麻しん)などのようになじみのある病名のなかにも、実は子どもの命に関わる重大な病気があるという事実です」(薗部さん 以下同)

実際、おたふくかぜが原因で脳炎や難聴になるなど、重い後遺症が残るケースもある。薗部さんは、「むしろ何も残らない方が幸運だと考えた方がいい」と注意を促す。

また、予防接種には定められた期間内であれば原則無料で受けられる「定期接種」と、多くは全額自己負担となる「任意接種」がある。定期と任意では、病気の深刻さに程度の差はあるのだろうか。
予防接種で防げる病気一覧
 
「これは医学的な線引きではなく、あくまで行政的な視点でわけられているだけなのです。『任意=軽い病気』というわけではありません。実際、WHOが最重要ワクチンのひとつと定めている『B型肝炎』は、本来なら全員接種が望ましいのですが、日本では定期接種になっていません。そのため、小児科医たちはVPD(ワクチンで防げる病気)の定期接種化を求めています」

こういった動きを受け、「ヒブ」や「小児用肺炎球菌」は2013年から、「水痘」は2014年からワクチンの定期接種が実現した。結果、予防接種の接種率が上がり、実際にVPDが減っている。

「日本は欧米などに比べ、多くの子どもたちがワクチンで防げる病気にかかり、健康を損ねています。その理由の一つが、接種率の低さにあります。特に任意の場合は、費用の高さがネックとなり、経済格差が命の格差になっている現実が見え隠れしています」

また、予防接種の副作用について心配する声もあるが、多くの小児科では接種後30分は医療機関内で待機したり連絡が取れる状態にしたりするなど、何かあった場合はすぐに処置できる体制を整えている。病気の発症や合併症などについても、必ずしもワクチンが原因と断定できないケースが多いそうだ。

子どもが病気にかかり、重症化してからでは遅い。予防接種の重要性を改めて知っておくのは、親の努めといえそうだ。
(南澤悠佳/ノオト)

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