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“飢え”は公園でしのぐ!風間トオルが体験した極貧生活とは?
~風間トオルさんに聞く・ママに伝えたい”ビンボー魂”!~

モデルとして活躍した後は、俳優として映画やドラマに躍進。最近では、自身の貧乏体験を明るく話し、バラエティ番組でもインパクトを放つ風間トオルさんが、「ビンボー魂」(中央公論社)を出版。「ママテナ」では、全3回に渡り、風間さんの壮絶な貧乏エピソードや、ママたちへの応援メッセージを紹介します。

●両親がいなくなっても、一度も泣きませんでした

――風間さんのご両親は、風間さんが5歳の時に家を出ていますよね。当時はどんな心境でしたか?

「理由はもっと深いところにあると思いますが、父も母も、好きな人ができて家を出て行ってしまいました。でも僕は、母がいなくなった時も、父がいなくなった時も、一度も泣きませんでした。しょんぼりしていたかと言えばそうでもなく、当時は活発なやんちゃ小僧で、元気に野原を飛び回っていましたね。でもそれは、何より祖父母がひょうひょうとしたキャラクターで、泣きも恨むこともしなかったから…。だからこそ僕も、明るく普通でいられたんだと思います」(風間さん 以下同)

――そこから、おじいちゃん、おばあちゃんとの生活が始まり、家計も困窮していきます。着る物も買えず、食べる物にも困る極貧生活が高校生まで続きますが、今改めて、この生活が役に立っていると感じる瞬間はありますか?

「放課後はいつも空腹で、公園に咲く朝顔や雑草を食べて、飢えをしのいだ時期もありました。子どもの頃から“これは食べられるかな?”という目線でいろんなものを見たり触ったりしていたので(笑)、少しのことでは動じないというのはありますね。あと、毎日そんな生活を送っていたので、“ここから先は危険”とか“これを食べたら死ぬぞ”という危機管理能力には長けているのかな?と思います。自分の体を使って、“ここから飛び降りたら、どれほどのケガをするのか…”とか実験もよくしていました。だから実は、子どもの頃からあまり大きなケガをしたことはなかったんですよ。祖父母は保険にも入っていませんでしたし、ケガをして病院に行ったら、莫大なお金がかかって迷惑がかかるので、自然と防衛本能が働いていたのかもしれません」

風間トオル
 
――おばあちゃんの教えで、“素晴らしい”と思う点は?

「年代のせいか、ベタベタして愛情を注ぐのではなく、いつもクールでしたが、祖父母が一生懸命僕を育ててくれたことに大変感謝しています。祖母の土台となっているのは“固定概念を持たないという姿勢”。人と出会う時や物に対する考え方もそうですが、人や物に対する印象を、自分勝手なインスピレーションで決めないということを教えてもらったかもしれません。例えば、海水が飲めるか否かと聞かれたら、たいていの人は“飲めない”と答えますよね。でも僕は、飲もうと思えば飲めると思うし、実際に、どんなことでも自分で体験して、やってみてからじゃないとわからないと思っています。仕事も人間関係もそうですが、先入観で判断しないようにしているし、何でも“まずは挑戦して、自分自身で確かめてみよう!”という姿勢は、祖母のおかげで鍛えられたかもしれません。これは、今の恵まれた世の中では、なかなか学べないことですよね」

――極貧生活を経て培った“不思議な能力”もあるそうですが…。

「これは子どもの頃からそうなんですけど、例えば、仕事で海外に行って、知らない土地を歩いてても、なぜか必ず目的地にたどり着くんですよ。子どもの頃から、太陽と月の位置を見て時間や場所を判断してきましたし、例えばレストランを探す時も、“俺だったらこんなところにお店を開かないな。こっちかな”と、自分なりに考察して歩いていくとあったり…(笑)。貧乏過ぎて暇だったし、毎日空腹を紛らわせるために妄想したり、普通の人よりもいろんなものを見てきたつもりなので、そういうことの蓄積で、育まれた能力なのかなと思います」

物に頼ることなく、大自然のなかで自分を楽しませ、人生を豊かにしてきた風間さん。『ビンボー魂』には、そんな風間少年の知恵やアイデアがたくさん詰まっている!


(撮影/篠山チキン 取材・文/蓮池由美子)

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